関私教協事務局

2019~2020年度
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2019/10/07

2019年度 第1回研究懇話会

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テーマ:「働き方改革」が教員養成に求めるもの


 

日時:2019年7月14日(日)14:40~17:30
会場:学習院大学 目白キャンパス 西2号館2階 201教室

タイムテーブル:
14:40-14:45 開会の挨拶
14:45-15:45 講演 小入羽 秀敬 氏
15:45-15:55(休 息)
15:55-16:55 講演 大野 精一 氏
16:55-17:05(休 息)
17:05-17:25 質疑応答
17:25-17:30 閉会の挨拶

発表者:
小入羽 秀敬 氏(帝京大学教育学部 准教授)
大野 精一 氏(星槎大学大学院教育実践研究科 教授 研究科長)



教員の働き方改革の現在地と学校のこれから

帝京大学 小入羽 秀敬

 行政によって行われている「教員の働き方改革」の現況について、国と地方自治体が実施してきた取り組みから検討する。国の取り組みは、中央教育審議会に設置された「学校における働き方改革特別部会」での審議内容、2019年1月に出された答申「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策について」および文部科学省による通知から検討する。また、地方自治体での取り組みについても、複数の先進的な取り組みを参照する。
 次に、教員の勤務実態が近年どのように変化してきたのかを、2006年と2016年に実施された「教員勤務実態調査」から明らかにする。2つの年度を比較することで小中学校教員の業務が10年間でどのように変わったのかを検討することができる。2つの勤務実態調査の比較からみえてくる教員の多忙な状況についての考察を行う。
 以上を踏まえた上で、現在の働き方改革が教員の多忙に対してどのような意味があるか検討する。また、多忙が指摘される学校で働くことになる教員の養成を行う大学でできることについて考えていきたい。



働き方改革から働かせ方変革へ―教師の専門職性を中心に―

星槎大学 大野 精一


 

 教育現場において今次の「働き方改革」は、教師や生徒、保護者にとって見れば実質上表面的形式的で上からの「働かせ方変更」でしかない。このままでは教師役割のスリム化と隙間拡大を招くだけである。今、真に求められているのは保護者と連携しながら子どものために教師の専門職性(包括的で統合的な professional で generalist )を中心に「(上からの)働かせ方」に対する変革であると思われる。このことを可能にするためには再度教師の仕事の在り方(ethnographyによる研究も含む)に関して根本的な省察を行い、それに即して教職課程や教員養成に期待される役割を明確にすることである。 
 ここでは話題提供者(大野)の35年間・都立高校教師(かつてあった!週一研修日や自主的な校内運営等)と12年間・教育専門職大学院教員(教職大学院設置1年前から現在まで)としての経験・体験(実践と研究)をベースに、「ジグソーパズルのピース(個別の専門性)を組み合わせる」教育指導(アメリカ型)と「濃淡のある「一枚の絵」(専門職者としてあくまでも子どもの全体像に迫る)を重ね合わせる」教育指導(日本型)との比較を通して、上記の課題について(現実的に可能である対処方略も含めて)ご一緒に考えてみたい。教職課程や教員養成に期待される役割を果たすためには少なくとも教職課程を受講する学生諸君に対して専門職者としての倫理規範も含めて全体的で構造的な教師像を提示できるかどうかにかかっていると考えるからである。


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